群馬県伊香保町水沢


山と水の恵みを讃える古刹、
その恵みを大切に守る人々。


古くは万葉集にもその名前が登場する伊香保。上毛三山のひとつである火山、榛名山の裾野にある温泉街として古くから名高いその伊香保から、水沢地区は車で10分ほどの場所です。榛名山の寄生火山のひとつ、水沢山(浅間山)の麓には、推古天皇の時代に建立されたという水澤観世音(水澤寺)があり、坂東第十六番札所として多くの人が訪れます。水澤寺の別称「五徳山」は、水の五つの徳を讃えた山号。その名の通り、境内にある取水口からは、滔々と清涼な水が湧き出ています。水沢地区では、この湧水を地区の各世帯が水道として使うことが可能。古くから続く水の恵みを大切に生かすシステムが整っているのです。

 

名産「水沢うどん」を生んだ
名水、空っ風、もてなしの心。


讃岐、稲庭に次ぐ日本の三大うどんとして挙げられることもある「水沢うどん」。成り立ちは、400年ほど前、水澤寺への参拝客へのもてなしとして、上州の小麦と水沢の水を使って作ったうどんを振る舞ったことから。群馬県は冬でも晴れた日の多い気候、水はけの良い土壌から、古くから小麦栽培が盛ん。水沢山の麓から少し下ると現れてくる小麦畑には、5月は一面の濃い緑、初夏の収穫時期には黄金色の穂が揺れる風景が広がります。
アクセスの良い山として登山客からも人気の水沢山。美しい山並みを満喫した後は、コシがあってつるりとした喉越しの水沢うどんを楽しんでみては。